ナイジェリア現地奮闘記


そんな成長著しいアフリカの地に飛び込んで、活躍している日本人ビジネスマンは多数います。そこでは、普段日本で生活していると信じられないような光景が盛りだくさんです(笑)。
ナイジェリアで働いたことのある総合商社の方にお聞きした話が、とても印象的でした。
「ナイジェリアは、アフリカ最大の人口を擁する国です。ナイジェリアという国名は、もともと国内を流れるニジェール川から来てるんです。文化的には、貿易を通じてイスラム教の影響を受けた北部エリアと、アニミズムを信仰しヨーロッパのキリスト教の影響を受けた南部に二分されます。
赴任した最初に苦労したのは、個人の顔の見極めです。日本では考えられませんが、ナイジェリアの現地の人は、最初みんな同じ顔に見えるんです。肌はみんな黒く、頭はみんな坊主頭。しかも、名前の発音がこれまた難しい。本気で、名札を着けて欲しいと思いました(笑)そんなわけで、最初は仕事になりませんでした」
ではそういった環境で、どうやって人間関係を構築していったのでしょうか。
「やっぱり、“同じ釜の飯を食べる”ということです。それは、人類共通です。ただ、日本のように居酒屋でというわけにはいかない。ナイジェリアの場合は、家に行くんです。オフィスで事前にさりげなく自宅の場所を聞いておき、夕方“ちょっと近くまで寄ったんで”とアポ無し訪問です。この時、奥さんや子供が喜びそうなお土産を忘れないこと。そういった交流を続けていると、だんだん心を開いてくれるようになります。そのうち、“美味い魚が手に入ったから、一緒に食べないか”なんてお誘いがかかったら、もう安心です」
発展途上国は、都市部でも強盗があったり、治安対策も重要な要素です。
「そういった関係になれば、いろんな重要な情報を教えてくれるようになります。ナイジェリア人の友人宅で、パウンデッド・ヤム(ナイジェリアの主食)をスープに浸して食べながら、オフィスの会議室では決して教えてくれないことを何度聞いたかわかりません」
アフリカでも、人と人のつながりが仕事の成功の秘訣だということを感じたエピソードでした。