中国人とのビジネス


13億という、世界最大の人口を擁する中国。GDPはアメリカに次ぐ世界第二位で、軍事面でも影響力を強めつつある超大国です。好き嫌いに関わらず、お隣さんとして上手に付き合っていく必要があるのが中国という国です。
近年では尖閣問題や靖国参拝など、日本とは政治的な緊張関係が続いていますが、実際中国とビジネスをされている方々はどう考えているのでしょうか?また別の総合商社に勤務する方に、その本音を聞いてみました。
「日本人社会は協調社会ですが、中国人社会は個人社会です。あと、面子をとても大切にします。会社に対する忠誠心は、ほとんどないと言ってもいいです。ここは我々日本人と大きく違うところですね。採用しても、より良い待遇の会社が見つかれば、翌日に辞める人もいるくらいです(笑)。
中国人を一面的に見ることも危険です。漢民族が92%を占めますが、残り8%に55の少数民族がいます。北京と上海では言葉も気質も異なりますし、北部エリアと南部エリアでもかなり異なります。大きな声で携帯電話を話し、信号無視するタイプは福建省あたりの人が多いです(笑)。逆に朝鮮族系は、かなり日本人に近いイメージですね。
ご存知の通り中国は共産党の一党独裁で、太子党と言われる中国共産党の高級幹部の子弟のネットワークが、様々な分野で大きな影響力を持っています。習近平も、太子党の一人です。面白いのが、中国は反日と言われていますが、こういった高級幹部には実は親日が多いということです。子弟は海外の一流大学に留学し、立ち振る舞いも洗練されています。ちなみに習近平の娘は、ハーバードに留学しています。
また裸体官僚と言われるように、特権を活かして膨大な財産を築き、海外に隠匿している高級官僚は100万人以上にのぼります。温家宝ファミリーの財産は数千億と言われており、アメリカ当局はその種の資産をかなり把握しているみたいですね。
これだけ広大な土地と民衆をコントロールするために国外に仮想敵国を作り、不満を外に向けるという手法は、国統治の定石です。そのため、真のメッセージとプロパガンダを区別することがとても重要なのです。相手の体面を保ちながら、実利で落としどころをつけるタフさは、日本人はまだまだ弱いと思いますね」
日本の外でビジネスをすると、新聞やテレビだけではわからない部分が一杯ありそうですね。