英語より大事な“相手の心をつかむ力”


海外で働くイメージで、代表的な存在が日本の総合商社です。
“ミサイルからラーメンまで”と言われるほどあらゆる品目を扱い、商品の仲介だけではなく、海外資源の開発やプラント輸出など、その活動は多岐に渡っています。
最近のニュースとしては、住友商事のシェールガスの開発参入や、伊藤忠のグローバルな人材育成プログラムとしての2年目新人海外派遣があります。
伊藤忠の新人海外派遣は、テレビでその模様が放映されていました。インドのデリーに派遣された2年目の社員の一日の行動を追うドキュメンタリーでしたが、現地のインド人スタッフとコミュニケーションを取る難しさ、日本とは全く異なる食事習慣が印象的でした。特にハエが飛び交う中で、手でカレーを食べるシーンはインパクト大でしたね(笑)。
その番組では、最初は日本と現地とのギャップに悩み、苦しみ、仕事を通じてみるみる逞しくなっていく新人社員の様子が描かれていました。特に発展途上国は成長性が高いので、そういった場所にいかに溶け込み、人脈を作り、ビジネスチャンスをモノにできるかが求められています。
そこで重要になってくるのは、“相手の心をつかむ力”です。
英語ももちろん重要ですが、語学は手段に過ぎません。中国では、まず最初に壮大な歓待を受け、相当量のお酒を飲まされます。「いえ、私はお酒は飲めないんです」なんて言っていては、取り引きできないわけです。サッカーにホームのアドバンテージがあるように、国際的な仕事においてもアウェイのハンディがあるのは確かです。
しかしそれを乗り越えて、相手の心に入り、かつ相手の言い分を一方的に受け入れるのではなくハードな交渉ができるかどうか。
そこには、情報収集力と精神、体力双方の“タフさ”が重要になってきます。